【コラム】読書と子ども
2025年2月26日
▷ 子どもにどんな本を読ませたらよいですか?
保護者の皆様からよくいただくご相談です。
「子どもに本を読ませたい。」という保護者の気持ちが伝わってきます。
では、なぜお子様に本を読ませたいのでしょうか?
それは、読書や読み聞かせによって子どもの国語力が向上することや、感性が豊かになるといったことを期待している保護者が多いからではないでしょうか。
読書や読み聞かせの効果とは?
(1)語彙が増える
本に出てきた新しい言葉に触れることによって、様々な言葉を覚え、語彙が豊富になります。
表現の幅が広がり、国語力の向上やコミュニケーション能力のアップにも繋がります。
(2)読解力が身に付く
起承転結のある物語に触れることで、自然と順序立てて物事を考えられるようになります。
論理的な思考力が育ち、結果として読解力が伸びていきます。
(3)様々な疑似経験ができる
登場人物と一緒に、実際には経験できないような様々な疑似体験ができます。
新しい知識を得ることもできるでしょう。
(4)想像力が豊かになる
本を読むときには、文章に描かれる情景を思い浮かべたり、登場人物の気持ちを想像したりしますので、自然と想像力が養われます。
このように、様々な効果があるからこそ本を読ませたくなるものです。
しかし、今はお子様が“自分から本を読みたくなること”“読書を楽しむようになること”を目指す時期だと考えています。
子どもが本を楽しむようになるには?
(1)保護者も読書の習慣をもつ
最も身近な大人である保護者の方が読書を楽しむ姿を見ることで、お子様自身が読書を“楽しいこと”と認識するようになります。
(2)子どもが本を手にしやすい環境をつくる
例えば、お子様が本を手に取りやすい場所に本棚を置いてみるなど、日常に少しの工夫を取り入れてみるのもよいですね。
また、現代ではインターネット等ですぐに書籍を購入できる時代ですが、図書館や書店にお子様と一緒に行くのも効果的です。
「こんな本が、よく読まれているのか」「この子はこういう本に興味があるんだ」などの新しい発見があるかもしれません。
(3)読み聞かせを楽しむ
大好きな保護者に本を読んでもらうということそのものが、お子様にとっては嬉しいものです。
字が読めるようになっても、一人で物語を楽しめるようになるには時間が掛かります。
親子で同じ本を開いて楽しめる今は貴重な時間です。
サピックスキッズでの取り組み
サピックスキッズでは、様々なお話を授業で取り上げます。
お話を聞いて登場人物や出来事について話し合ったり、イメージを膨らませてお話の中の心に残った場面を絵に描いたりします。
お話に関連する工作をしたりすることもあります。
お子様たちはみなお話が大好きです。
幼くても、大人が考える以上に内容を理解し、様々なことを考えているものです。
お話の世界で自由に生き生きと遊びながら、多くのことを学び感性を豊かにしていきます。
教科学習に向けて
小学生以降、お子様は教科の学習に取り組むことになります。
幼児期にサピックスキッズでお話の世界に親しんだ経験は、国語に限らずすべての教科において大きな武器になります。
読解の基礎となる「語彙力や一般常識」、説明文や論説文の読解に必要な「筆者の意見や説明を論理的に考える力」、さらに記述に必要な「自分の意見を言葉で正確に伝える力」などの基礎を養うのは幼児期です。
幼児期のお子様にとっては日常生活すべてが学びの場です。
ご家庭でもぜひ物語に親しんでください。
また、正しい言葉でお子様と話しましょう。
勉強、読書と構え過ぎず、親子で素敵な時間を共有いただけることを願っています。
現在、東京都に3校舎(代々木・豊洲・お茶の水)展開しています。
対象学年は年中生・年長生で、秋頃から新年中生の募集を開始します。

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