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【コラム】モチベーションを下げない間違いの指摘や修正の方法とは?

コラム

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2024年8月5日

▷ 間違いを指摘すると、機嫌が悪くなってしまいます。
▷ 間違えてもふてくされずに考え直す姿勢は、どのように身につけると良いですか?
▷ 誤りの箇所を伝えると、『もう嫌だ』『難しい』『できない』といい、途中であってもやめてしまうことがあります。

 

よく寄せられる、お子様に関するお悩み相談です。
ご家庭では、保護者の方もどう接したら良いかお困りになることもあると思います。

ただ、ご安心ください。
ご相談いただいた方のお子様のほとんどは、サピックスキッズの授業中に不機嫌になってしまうことはありません。
むしろ、「これ、この前やったよね!」
と以前行った授業の内容をよく覚えていて、発言をしてくれるお子様が多いのです。


必要な環境は?

日中お通いの園に加え、「家族ではない大人やお友達のいる環境に身を置くこと」が一つの解決方法です。

こども園、幼稚園、保育園、塾、幼児教室などには大勢のお子様が通っています。
問題などを解くときも必ずしも全員が正解できるわけではないので、他にも間違えるお子様がいることが実感できますし、一度間違えてももう一度考え直して、正解できるお子様がいることもわかります。

サピックスキッズの授業では、教師である私自身も失敗を隠さずお子様方に見せるようにしています。
すると、授業の中で、子どもたちは大きな声で言ってくれます。
「間違えたっていい!」「失敗は成功のもと!」「間違えるのは、いいことなんだよ!」

そして、教師たちも、まずは手を動かそうとしているお子様方に「いいところまで考えているよ!」「よく手を動かしたね!」など、その場での小さな挑戦を認めてあげられるお声かけを心がけています。
学びにまっすぐ向かい、心行くまで試行錯誤できる環境を作っていきます。

また、保護者の方のご不安を、すぐに相談いただける場所も必要です。
こども園、幼稚園、保育園とは違う目線で我々はお子様を見守っていますので、いつもお子様を見ている保護者とは違う目線でお子様に関するアドバイスを差し上げることも可能です。


「乗り越えられるゴール」を用意する

どうしても気が乗らない日は、多くを求めすぎずに「いすに『座る』だけで今日は終わり」など、まずは「乗り越えられるゴール」を用意してあげてください。
求めるものに対して、100点満点でなくても大丈夫です。
始めは近いところにゴールを設定し、「できた!」の経験を積んであげることも必要です。
お子様が「これ、好き!」とおっしゃるものの多くは、過去に経験して成果を実感できたものであることが多いです。

ただ、やらなければならないものを最後まで頑張る姿勢を身に着けることは、今後どうしても必要になってきます。
こちらについては、今後のコラムで触れていきたいと考えています。


保護者の方が“今”できること

保護者の方が、今の時期だからこそできること、それは「お子様と一緒に問題に向き合うこと」です。
ゴールテープはお子様に切ってもらうために、ぎりぎりまで並走して、ゴールの近くでお子様の背中を押してあげてください。
未就学児から低学年までのお子様にとって、保護者の方が近くにいてくださる安心感は大きいです。

いざ一人で走り出す時期は、意外と早くやってきます。
それまでに保護者の方との学びを、おもいっきり楽しめることを願っています。

幼児教室 SAPIX kids
こぐま会の協力のもと、SAPIXのノウハウを生かし「考える力」「表現する力」を養うSAPIXの幼児教室です。
現在、東京都に3校舎(代々木・豊洲・お茶の水)展開しています。
対象学年は年中生・年長生で、秋頃から新年中生の募集を開始します。
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