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【コラム】勉強を好きになるには?~幼児期だからできること~

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2024年12月18日

▷ 勉強をやりたくないと言い、なかなか取り組まず困っています。
▷ これから先、学ぶことを好きでいるための良い方法はありますか?

 

保護者の方からよく寄せられるご相談です。

「勉強」と聞くと、机に向かい問題を解くことをイメージする方も多いと思います。
しかし、幼児期のお子様が机に向かい、問題や課題に取り組むことは、とても大変なことです。
集中力を保ち続けることは、さらに難しいものです。
幼児期のお子様にとって大切なことは、さまざまな実体験を積むことです。
そして、その実体験から『好き』になること、それこそが今後伸びていく最大のポイントになります。


子どもたちの好きは無限大

子どもたちの好きなことに対する情熱は、大人が驚かされることもたくさんあります。
電車が好きなお子様は全国の鉄道や駅の名前を知っていたり、国旗が好きなお子様は難しい名前の国名をたくさん覚えていたり、大人が聞くと呪文のように聞こえるキャラクターの名前を数えきれないほど言えたりします。
好きなことはどんどん覚えていくのです。

好きになってしまえば、伸びしろは無限大です。
好きを増やすには、大人が子どもたちと一緒に不思議に思うことです。
子どもたちは日々、なぜ?どうして?と些細なことを不思議に思っています。
その一つひとつを「なぜだろう?」と確認したり、「どうしてそうなるのかな?」と一緒に調べたりすることで、『好き』に繋がっていきます。

虹には何色があるかな?という些細な疑問から、色にはどんな色があるのかな?赤と青を混ぜたら何色になるのかな?他の色も作れるのかな?などと興味は広がるでしょう。

興味を持ったあとは、どんどん吸収していくばかりです。
実際に色を混ぜてつくった経験を忘れることはなく、楽しかった思い出として子どもたちの中に残り続けます。
幼児期の今だからこそ、その楽しかった経験=『好き』を増やしていくことができるのです。


実体験と計算ミス

実体験が乏しいと計算ミスにも気が付かないこともあります。
例えば、算数の問題で、りんご1個の値段を答える問題があるとします。
問題を読み、一生懸命計算して出した答えが千円となりました。
この時、実際のりんご1個の値段を知っているお子様でしたら、何かおかしいな、間違えているかもしれないな、と気付くことができるでしょう。
では、りんごの値段を知らなかったとしたら?
一生懸命計算した結果だから間違いないと、疑問に思うことなく答えを書くでしょう。

物の値段の他にも、時刻や時速など生活に関係している問題はたくさんあります。
その際、実際に体験したことがなかったら、計算の間違いにも気付くことができないのです。
机に向かい問題を解くことからは遠く感じる実体験こそが、役に立つのです。
実体験の重要性を感じますね。

幼児期の経験はすべてが学びに繋がります。
今の季節においしいものは何かな?どんな花が咲いているかな?
保護者の方と一緒に興味を持って、楽しんでほしいと思います。


今やるべきこと

幼児期において大切なことは、保護者の方と「一緒に」何かをすることです。

「日常の中でお子様が興味を持っていることを一緒に楽しむ」
さまざまな経験はお子様ひとりではなかなか積んでいけません。
保護者の方の協力が必要です。
忙しい日々の中で、時に労力を伴うものかもしれません。
しかし、必ずしも難しいことに取り組む必要はないのです。
日常の中でお子様が興味を持っていることを一緒に楽しむことが、まずは大切です。

「保護者の方の『好き』をお子様と体験する」
大人の世界は、子どもの知らないことでいっぱいです。
普段当たり前に見えていることでも、お子様にとっては違うのだと、こちらの方が驚かされるかもしれません。
ぜひ、お子様の世界を広げてあげてください。

「お子様からの問いを家族で一緒に考える」
幼児期のお子様は、とにかく「なんで?」「どうして?」の質問を繰り返します。
繰り返される質問に大人はうんざりして、時に見過ごしてしまうこともあるでしょう。
しかし、幅広い視野を持てるようになるためには、お子様からの問いを家族で一緒に考えることも必要です。
私たちサピックスキッズも、一方的ではなくお子様と一緒に考えながら、疑問を解決することを大切にしています。
そういった経験を通じ、お子様が知らないことを一緒にたくさん伝えていきましょう。

お子様の『好き』を増やしていくことで子どもたちの能力は無限に成長していきます。

幼児教室 SAPIX kids
こぐま会の協力のもと、SAPIXのノウハウを生かし「考える力」「表現する力」を養う小学校受験を目的としないSAPIXの幼児教室です。
現在、東京都に3校舎(代々木・豊洲・お茶の水)展開しています。
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