【コラム】幼児期の算数教育~数の理解~
2026年10月21日

*数は唱えられるのですが、それが何を表すのかちゃんと理解していない気がします。
算数教育を大切に考える保護者の方は多いと思います。
その中でも『数』はとても身近にあります。
お子様はいつの間にか数字に興味を持つようになり、数を唱えていることもあるのではないでしょうか。
では、“数を理解している”とは、一体どういうことなのでしょうか?
そもそも、幼児期の子どもは、どのように『数』の概念を会得していくのでしょうか?
また、スムーズに『数』の概念を理解していくためには、どのようなことが必要でしょうか?
今回は、数の理解についてお話ししたいと思います。
『数』の理解に必要なこと
数の概念は、段階を踏んで身に付いていくものです。
「数を身に付けさせなくては」と身構える必要はありません。
子どもは、日常生活での様々な体験や経験から数を理解していきます。
保護者の方もお子様が興味を持つきっかけを見つけられるように、日頃から『数』に対するアンテナを張るとよいでしょう。
1.物の『量』を理解する
数字を聞いた時に大切なのは、数字を単なる記号ではなく「数の大きさ」として捉えることです。
まずは「大きい-小さい」「多い-少ない」「長い-短い」「重い-軽い」「広い-狭い」などといった、数や単位を用いずに比較する経験を積みましょう。
こぐま会のKUNOメソッドでは、このような数の大きさに対する考え方を「未測量」と呼んでいます。
たくさんの具体物に触れながら感覚を身体で覚え、様々な『量』に対するイメージを育むことが、今後の『数』の学習に繋がっていきます。
2.言葉で数を唱える『数唱』ができる
「いち・に・さん・・・」と数字を順番に唱えることを基礎として、数の理解は進んでいきます。
歌や遊びの中で自然と数字を覚えていくこともありますので、生活の中で数に親しむとよいでしょう。
“数を唱えること(数唱)”と“数を数えること(計数)”は別の能力です。
まずは数字に楽しく触れて、数を唱えることができるようにしましょう。
そして少しずつ物の数を数えられるようにしていきましょう。
3.『一対一対応』を理解する
「いち・に・さん・・・」という数唱と指差しが一致することが、一対一対応です。
すでに100まで唱えることができるといった場合でも、数唱と指差しの数が一致していなければ、それは数を理解しているとは言えません。
初めのうちは、具体物を使った経験を繰り返すことが大切です。
例えば、「いち・に・さん・・・」と唱えながらお菓子の数を数えたり、散歩の途中ですれ違う犬を指差しで確認しながら数えたりする経験を日常的に行うことで、『一対一対応』を理解できるようになります。
そして次第に、物の数を数えることができる(計数の理解)ようになっていくのです。
このように『数』を理解するには、段階的なプロセスとたくさんの経験が必要です。
無理に先取りをして進めていくより、発達段階に応じたお子様のペースで進めていくと、よりスムーズな理解に繋がっていくでしょう。
サピックスキッズの取り組み
サピックスキッズでは、お子様の発達段階に合わせて無理なく学習を進められるように、段階的なプロセスと実体験に重きを置いたカリキュラムが組まれています 。
【例】『未測量』『数』の学習
・おもちゃの食べ物などを実際に数えて、お友達に配る
・人形を「大きい-小さい」順に並べる
・箱と蓋を一対一で対応させて、どちらがいくつ多いか/少ないかを考える
など、実際の活動を通して数の概念を学んでいきます。
数に触れる機会は身近なところにもたくさんあります。
幼児期に具体的なものに触れた経験は、小学生以降、抽象的な算数の概念を理解するための礎となります。
幼児期の今、日常の中での様々な経験や遊びを通して、算数の基礎となる力を育んでいけるとよいですね。
こぐま会の協力のもと、SAPIXのノウハウを生かし「考える力」「表現する力」を養う小学校受験を目的としないSAPIXの幼児教室です。
現在、東京都に3校舎(代々木・豊洲・お茶の水)展開。
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